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    Mauri Kunnas の本   マウリ・クンナス
Mauri Kunnas (1950〜)


2004年秋、初めての児童書出版から25年を迎えたマウリ・クンナスは、名実ともにフィンランドを代表する絵本作家。
 
 
     
デビュー作 Suomalainen tonttukirja(邦訳「フィンランドのこびとたち トントゥ」)は、フィンランド人みながその存在を信じている、守り神の小さなこびとたちを紹介する絵本。トントゥは屋根裏を守ったり、家を守ったり、サウナの番をしてくれたり、いたるところにいるのです。

日本では、サンタクロースの絵本作家としての知名度が高い(邦訳「サンタさんへの12のプレゼント」「サンタクロースとまほうのたいこ」ほか)が、本国でも、それは同じで、クリスマス切手の図案を描いたことも。

その絵は、コミック風なところがあり、登場人物たちが描かれるラインは、何となく丸っこく、雰囲気からは、お人がよさそうな人たちがたくさん。1ページごと、時間を忘れて楽しめます。また、描きこまれている絵は、とても緻密。特にクンナス氏の故郷に近いフィンランドの古都トゥルクを舞台に、犬を擬人化して描いた「Koiramaki」(犬が丘)絵本シリーズは、設定された時代のフィンランドの町、村、生活習慣、道具、服装までもが克明に描きこまれており、当時の生活を知るにも楽しい絵本で、クンナス氏の趣味の一つが歴史という一面を垣間見ることができる作品です。

近年、フィンランドの古典文学を、お得意の”犬”で絵本化し、母国で高い評価を受けています。その一つは、フィンランド民族叙事詩「カレワラ」。「カレワラ」と言えば、画家アクセリ・ガッレン=カッレラが描いた作品が世界的にも有名ですが、その連作の一部が”犬”で再現されているのも興味深い「Koirien Kalevala」(”犬族のカレワラ”未訳)。そして、もう一つは、フィンランド最初の小説文学「七人兄弟」(原作:アレクシス・キヴィ)の犬族版「Seitseman koiraveljesta」。この作品は、典型的なフィンランド人の性格が、7人の兄弟それぞれの性格に映し出されているとも言われている小説です。クンナス自身、学校で必読書とされているが故に、若い世代が避けようとする自国の古い文学作品のすばらしさを伝える役割が自分にはあると思い、かつ、その魅力を次世代に伝えたいから描いたと言っています。

2004年11月現在、邦訳されているクンナスの作品は、残念ながらすべて絶版。原書フィンランド語で発表されている作品数は、40以上。その殆どの作品が継続出版中なので、絵本オリジナルで楽しんでいただければ嬉しいです。
 

(上山美保子) 
 

マウリ・クンナスの本はこちら 詳細

       
 
 
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