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クックラ街からフィンランド・街のうつろい200年 Kukkulan kortteli

販売価格(税込) 6,286 円
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絵:Leena Lumme, Erkki Makio
文:Maija Larmola, Yrjo Larmola
294×420mm 72頁
1987年
SKS刊

イラストレーター、レーナ・ルンメと建築家エルッキ・マキオがイラストを描いた、フィンランドの街の歴史絵本です。時代は1790年から1980年まで。首都ヘルシンキの特徴的な部分を、クックラという空想上の街、一区画に再現しています。
200年という時代の流れから、転機となった8つの時代をピックアップ。時を経るに従って街の様子がどんどん変わっていくのがわかります。たとえば巻頭を飾る1790年は、人の数よりも牛の数のほうが多いといわれていた時代です。ところが、見開きいっぱいに描かれた街の絵をよく見ると、兵隊さんが銃器を持って行進している様子も見えます。そして、家の煙突からは、煙も上がっています。これは、暖を取るためのストーブとご飯を作るオーブンの兼用の働きをする暖炉からのものでしょうか。
そして、ほぼ100年後の1880年には、街もかなり規模が大きくなって、市場も立つようになりました。石畳の道もでき、ガス灯も灯り始めたようです。1944年、戦後すぐ。灯火管制からは開放されたようですが、戦争の爪あとは残っています。そして、街に出歩いている人の数も少ないようです。どの時代も、大きな見開きで町全体の様子が紹介されているほか、その当時起こった生活の変化、使われていた道具やおもちゃ、家の中の様子、人々の服装などがクローズアップして描かれています。
フィンランドが共和国として独立したのは、1917年12月6日とまだまだ若い国ですが、それ以前から、人々の生活は脈々と続いており、街も発展してきました。政治や経済の発展、外交関係の歴史を扱っている資料はすでにありますが、残念ながら一般市民の生活について、既に歴史となった時代のものについては、私たちにとって、まだまだ未知の部分も多いでしょう。フィンランドの街の歴史、一般市民の生活史を絵でたどることができる、そんな貴重な絵本です。(上山 美保子)

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